◆表紙の作品
「赤い胸あてスボンの少女」1971年
紫色の大きなつば広帽子に、白の半そでシャツ、サロペットの赤い半ズボン――スカート姿の女の子の多いちひろの絵のなかでは、とびきりボーイッシュなスタイルの女の子です。この子は、どこにいるのでしょう?海?山?それとも近所の公園?今まさに、友だちといっしょにプールにでかけていくところかもしれません。
ちひろの後期の作品には、色数を抑え、紙の白地をいかした作品が多く見られます。この絵も使用している絵の具は五色程ですが、水分を加減して微妙な濃淡を出し、色に変化をつけています。背景の余白が、見る人の自由な想像を呼び覚まします。

