<企画展>村上春樹とイラストレーター
- 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸 -

期 間 2016年5月25日(水)~8月7日(日)
主 催 ちひろ美術館
後 援 絵本学会、(公社)全国学校図書館協議会、(一社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、(公社)日本図書館協会、杉並区教育委員会、中野区、西東京市教育委員会、練馬区
協 力 安西水丸事務所、イオグラフィック、村上春樹事務所、メディアリンクス・ジャパン、和田誠事務所、クリエイションギャラリーG8、スペースユイ、金の星社、講談社、新潮社、中央公論新社、ナナロク社、文藝春秋、平凡社、マガジンハウス
助 成 公益財団法人花王 芸術・科学財団

村上春樹とイラストレーターをテーマにした初の展覧会

現代日本を代表する小説家のひとり、村上春樹(1949-)は、さまざまなイラストレーターと共作をしています。本展では、これまで、それぞれの文脈で語られてきた文学とイラストレーション相互の関係に焦点をあて、村上春樹と佐々木マキ(1946-)、大橋歩(1940-)、和田誠(1936-)、安西水丸(1942-2014)とのコラボレーションを紹介します。小説、エッセイ、翻訳、絵本など多岐にわたるジャンルで書かれた村上の文章は、それぞれ異なる表情をまといながら、鍛え抜かれた文体に支えられています。4 人のイラストレーターも作品に合わせて画材や技法を変えながら独自の画風で対峙しています。文章を支える文体、絵を支える画風にも着目し、相乗効果によって現れる豊かな世界を紹介します。

村上春樹(1949-)

1949年京都生まれ。『風の歌を聴け』(79年)で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。『羊をめぐる冒険』(82 年)で野間文芸新人賞受賞。『ノルウェイの森』(87年)がベストセラーとなる。海外でも高く評価され、2006年フランツ・カフカ賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。その他受賞多数。

佐々木マキ 羊男の肖像

村上のデビュー作『風の歌を聴け』と、続く『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』の初期3 部作の表紙を飾ったのが佐々木マキの作品です。小説とともに広く親しまれてきた表紙の絵は、かつて村上が経営していたジャズ・バーに飾られていたこともありますが、今回が初公開となります。
この初期3部作に重層的に現れるモチーフを絵本の形に結実させた『羊男のクリスマス』では、「羊男世界」が鮮やかにイメージを結んでいます。
佐々木マキ『羊男のクリスマス』(講談社)より 1985 年 個人蔵 ©Maki Sasaki 1985 by Medialynx Japan

大橋歩 シンプルな線

2000年から2012年まで断続的に雑誌「anan」に連載されたエッセイ「村上ラヂオ」は、村上自身の希望により大橋歩の銅版画とともに発表されました。日常を伝える村上の飾らないことばは、大橋の「説明しすぎない」シンプルで滋味のある線と相まって、エッジの効いたユーモアを伝えています。
大橋歩 「猫に名前をつけるのは」『サラダ好きのライオン村上ラヂオ3』(マガジンハウス)より 2012年 個人蔵

和田誠 ジャズのごとく

村上が翻訳した文学作品の表紙絵や装丁を手がけている和田誠は、20 世紀のアメリカ文学、映画、音楽に造詣が深く、村上と意気投合して、音楽をテーマにした共作に取り組んでいます。音楽への愛情を共有するふたりの文章と絵はジャズの即興演奏さながらに打てば響く心地よさに満ちています。また、和田は、村上の全集の絵とデザインも手がけ、友人でもある村上の小説に対して、深い洞察に基づいた明快な視覚化で応えています。
和田誠 「中国行きのスロウ・ボート」『村上ソングズ』(中央公論新社)より 2005 年 個人蔵 和田誠 「ジミー・ラッシング」『ポートレート・イン・ジャズ』(新潮社)より 1999 年 個人蔵

安西水丸 村上朝日堂の盟友

“村上朝日堂” シリーズを始め、村上が最も多くコンビを組んでいるイラストレーターが安西水丸です。1981 年から安西が亡くなる2014年まで、実に30年以上にわたり、短編小説、エッセイ、紀行文、工場見学記、絵本やかるたまで数多くの共作に取り組んでいます。公私にわたり親交のあったふたりは、時代の空気とともにひとつの世界観をつくり、既成のジャンルを超えた境地で洒脱に遊んでいます。
安西水丸 『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』(朝日新聞出版/新潮社)より 1997 年 個人蔵
安西水丸 「カティサーク自身のための広告」『象工場のハッピーエンド』(CBSソニー/講談社)より 1983 年 個人蔵 安西水丸『ふわふわ』( 講談社)より 1998 年 個人蔵

和田誠と安西水丸と村上春樹 同じ空気を吸っているんだな、ということ

日本のイラストレーションを牽引してきた和田と安西の作品は、画風は異なりながら、都会的で洗練されたイメージを生みだしています。ふたりと親交のあった村上は、和田と安西の共作に文章を寄せ、村上のアンソロジーにふたりの共作のイラストレーションを使うなど相互に関わりを持っています。彼らの共作からは、東京・青山の文化的な土壌と時代の空気が色濃く垣間見られます。安西が亡くなる直前に村上が依頼し装幀を和田が引き継いで仕上げた作品も展示します。
和田誠、安西水丸 「仲良し」 2010 年 個人蔵

展示関連書籍

村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-
監修:ちひろ美術館 発行:ナナロク社 6月末発売予定
A6 上製 予価1800円+税 240ページ、カラー

期間限定特典 村上春樹書籍持参で入館料100円引き

村上春樹作品(単行本、文庫、絵本など)をご持参の方は、5/25(水)から7/10(日)まで、入館料が100円引(700円)となります。受付にて、著者名が分かるように書籍をご提示ください。
※日本語以外の言語に翻訳された村上作品も歓迎します。

絵本カフェ 期間限定メニュー

会期中、絵本カフェにて『風の歌を聴け』に登場する鼠の好物「ホットケーキのコカコーラがけ」をご提供します。村上作品の世界をカフェでもぜひ味わってください。

「村上春樹とイラストレーター」展関連イベント

お申込みはこちら

ギャラリートーク

  • 毎月第1・3 土曜日:6/4、6/18、7/2、7/16、8/6
  • 時間:14:00~



松本猛ギャラリートーク

  • 日時:6/5(日)14:00~
  • 講師:松本猛(絵本学会会長・ちひろ美術館常任顧問)



「村上春樹とイラストレーター」スライドトーク

  • 村上ファンが集うブックカフェ「6次元」の店主、ナカムラクニオさんによる鑑賞会です。
    ナカムラさんならではの視点から、展覧会を楽しみましょう。
  • 日時:5/28(土)15:00~
  • 講師:ナカムラクニオ(ブックカフェ「6次元」店主/ 映像ディレクター)
  • 参加費:1000 円(入館料別)
  • 定員:35名
  • *要申し込み 4/28(木)受付開始



読書会「村上春樹を読もう」

  • ナカムラクニオさんと展覧会にまつわる村上春樹作品を読みましょう。
  • 日時:6/11(土)17:10~
  • 進行:ナカムラクニオ(ブックカフェ「6次元」店主/映像ディレクター)
  • 参加費:2000 円 (カフェのドリンク+スイーツ付/入館料別)
  • 定員:20名
  • *要申し込み 5/11(水)受付開始



担当編集者が語る村上春樹の作品とイラストレーション

  • 30年近く村上春樹担当の編集者をつとめ、今も多くの本や文庫に関わる新潮社の寺島哲也さんが、貴重なエピソードも交えて村上作品の装幀やイラストレーションについて語ります。
  • 日時:7/3(日)15:00~
  • 講師:寺島哲也(新潮社)
  • 参加費:700 円
  • 定員:50 名
  • *要申し込み 6/3(金)受付開始

ちひろ美術館外の展示関連・イベント情報

村上春樹の読書会 テーマ「村上春樹とイラストレーション」

  • 日時:5/14(土)13:00~16:00 (開場12:30)
  • 参加費:1500 円(ドリンク/ お菓子付)
  • 会場/予約:6次元
  • 持ち物:好きな村上作品(何冊でもOK)



「イラストレーター 安西水丸」展

  • 会場:えきKYOTO(京都)
  • 会期:2016. 6/17(金)~ 7/10(金)



安西水丸展「GREEN」




安西水丸展「七夕の夜」




安西水丸展「シルクスクリーンと装画」

  • 会場:BUH(金沢)
  • 会期:2016. 8/19(金)~ 11/16(日)



THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ

  • 出演:フィリップ・グラス (Piano)  パティ・スミス (Vocal、Guitar)
  • 翻訳:村上春樹  柴田元幸
  • 日程:2016年6月4日(土)
  • 会場:すみだトリフォニーホール
  • 主催・企画制作:株式会社パルコ



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