ちひろの本棚

展示会期 2015年5月27日(水)~8月2日(日)
主 催 ちひろ美術館
場 所 展示室1,3
いわさきちひろは、どのような本を読んでいたのでしょう?
自宅の跡地に開館したちひろ美術館・東京には、復元されたアトリエの本棚のなかに蔵書が当時のまま残されています。世界や日本の童話はもちろん、詩集や文学などの文芸書、美術書、動植物の図鑑、世界の文化地理大系など、ちひろの好みやインスピレーションのもとが垣間見えるさまざまな本があります。本展では、ちひろの作品とともに遺品の蔵書や資料をあわせて紹介し、ちひろの絵と本との関わりを探ります。

1963年、ちひろは下石神井の自宅にアトリエを増築。作り付けの本棚が備えられました。ちひろ美術館・東京の復元アトリエは、画机や本棚など実際に使われていたものを移築し、1972年頃のようすを再現しています。

アトリエの本棚(部分)

わたしは、仕事の性質上、たくさんの童話をよむけれど、わたしのすきな童話というのは、あくまでも自分の絵に、都合よくできているものばかりである。詩のようにことばの短く、うつくしく、いろいろなことを思いうかべることのできる、そんなものがすきである。いわさきちひろ 1964年

世界の童話

ちひろは1950年代から60年代、日本でもなじみ深い世界の童話の絵を数多く手がけています。スピリの「アルプスの少女」、バーネットの「小公女」、なかでも多いのが「おやゆび姫」などのアンデルセンの童話で、毎年のように繰り返し作品を描いています。
花のなかのおやゆび姫 『 おはなしアンデルセン』(童心社)より 1965年

日本の文学

1966年に始まる童心社の「若い人の絵本」シリーズは、若い世代を対象にして、ちひろが自ら好きな文学作品を選んで絵をつけたものです。宮沢賢治の『花の童話集』、万葉集をテーマにした『万葉のうた』、樋口一葉の『たけくらべ』など、日本の文学の世界をモノクロームで叙情豊かに表現しています。
おきなぐさ 『花の童話集』(童心社)より 1969年

花と子ども

花を愛したちひろは、庭にもたくさんの草花や樹木を育て、絵に登場する草花は80種を超えるといわれます。ちひろが持っていた植物の図鑑のほか、花に関する雑誌や写真のスクラップも残っています。
藤の花と子ども 1970年

旅のスケッチ

絵を描くことの次に旅が好きだと語ったちひろは、アトリエの本棚に「世界文化地理大系」を揃え、旅のガイドブックや時刻表も置いていました。両親の故郷である信州への家族旅行や、友人との京都・奈良への旅、1963年に旧ソビエト、1966年にはヨーロッパを訪れるなど国内外を旅行し、旅先での風景をスケッチに数多く残しています。
モスクワ 赤の広場 1963年

「ちひろの本棚」展 関連イベント

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ちひろ美術館で読書会『花の童話集』

  • ちひろゆかりの絵本や書籍の感想を分かち合いませんか。
    今回の課題図書は宮沢賢治の童話を集めた『花の童話集』。
    娘時代を戦争のなかで過ごしたちひろにとって、宮沢賢治は「命のように大せつ」でした。
    ちひろは『花の童話集』について「私ふうに好きなように描いたので、それが私にはうれしくてなりませんでした。」と語っています。単行本か文庫本を読み、ご参加ください。
  • 日時:6/14(日)15:00~16:30
  • 定員:10名
  • *要申し込み

ちひろの水彩技法ワークショップ

  • ちひろが得意とした水彩技法のひとつ「にじみ」を体験する人気のワークショップです。

水彩のにじみでしおりをつくろう

  • 6/21(日)10:30~
  • 対象:5 歳~大人
  • 定員:先着70名
  • 参加費:200円
  • *当日申し込み 受付開始10:00~(最終受付15:00)

水彩のにじみで花を描こう

  • 7/24(金)・7/25(土) 各日10:30~12:00/13:15~14:45/15:00~16:30
  • 対象:小学3年生~大人
  • 定員:各回20名
  • 参加費:300円
  • *要申し込み 6/24(水)受付開始

ギャラリートーク

  • 日程:6/6(土)・6/20(土)・7/4(土)・7/18(土)・8/1(土)
  • 時間:14:00~
  • ※参加自由・無料(入館料のみ)

松本猛ギャラリートーク

  • 母・ちひろとの思い出や展示のみどころなどをお話します。
  • 6/7(日)14:00~
  • 講師:松本猛(絵本学会会長・ちひろ美術館常任顧問)
  • ※参加自由・無料(入館料のみ)
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