ドキュメンタリー映画公開記念展 ちひろ 27歳の旅立ち

期 間 2012年5月23日(水)~8月26日(日)
場 所 展示室1・3・4
協 力 ホライズン・フィーチャーズ、クレストインターナショナル
後 援 絵本学会、こどもの本WAVE、(社)全国学校図書館協議会、(社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、(社)日本図書館協会、杉並区教育委員会、中野区、西東京市教育委員会、練馬区、武蔵野市教育委員会
ちひろの初のドキュメンタリー映画「いわさきちひろ~27歳の旅立ち~」が劇場公開されるのにあわせて、映画公開記念展を開催します。ちひろが生きた証となる貴重な資料や作品とともに、彼女自身のことばや縁の人々の証言も紹介、絵の奥にあるちひろの想いにまで迫ります。27歳で画家を志してから、どんなに苦しいときも決してあきらめず、絵の道を歩き続けたちひろの姿をご覧ください。

※安曇野ちひろ美術館で開催された「ちひろ 27歳の旅立ち」展とは、展示作品・構成が異なります。
※ドキュメンタリー映画「いわさきちひろ~27歳の旅立ち~」は、2012年7月14日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田ほか、全国順次公開いたします。当館でも、映画の前売り券をお取り扱いしております。展示と合わせて、ぜひご覧ください。

終戦……1945年(26歳)

「戦いがおわった日、心のどこかがぬくぬく燃え、生きていく喜びがあふれだした。忘れていた幼い日の絵本の絵を思い出し、こどものころのように好きに絵を描きだした。」
神戸原より田園風景をのぞむ 1950年

自立の道へ……1946年(27歳)

「戦争が終わって、はじめてなぜ戦争がおきるのかということが学べました。そして、その戦争に反対して牢に入れられた人たちのいたことを知りました。……その方々の人間に対する深い愛と、真理を求める心が、命をかけてまでこの戦争に反対させたのだと思いました。」
(いわさきちひろ 「人生手帳」1972年12月号より)
いわさきちひろ 自画像(27歳) 1946年

運命の人との結婚……1950年(31歳)

「その日、焼け残った神田のブリキ屋さんの二階の私の部屋は、花でいっぱいでした。(中略)今日は私の結婚式の日なのです。あとはぶどう酒一本ときれいなワイングラス二つ、これが四面楚歌のなかでの二人だけの結婚式でした。私の夫は二十三歳の若いコミュニストでした。」
(いわさきちひろ 「わたしのえほん」より 1969年)
結婚誓約書 日記「わが愛の記録」より 1950年

わが子の誕生……1951年(32歳)

「結婚のことも、まして自分のもつこどものことなど、考えてもみなかった。それが三十すぎてふと気がかわって、結婚し、あっというまにこどもができた。うしおのように流れ出す愛情を、どうしようもなくて、もたもたしているうちに、住居やしごとの関係で、生まれて一ヶ月半の子を故郷の母に托さなければならなくなった。切ない気持の連続だったこのおかあさんは、満一年になってもどってきた子どもを、ひとりで別室に寝かせることがどうもできなかった。」
(いわさきちひろ「こどもの夢」より 1958年)
長男・猛1951年

子供を描く……1956年代~1968年(30代~49歳)

「わたしは無意識だったけれど、制約のないイラストをたのまれると、その中にいつも自分の子どもを描いていました。はじめは小さな赤ちゃんを、そして幼児、いつのまにかランドセルを背負った子を描いたんだと思います。」
(いわさきちひろ 「わたしのえほん」より 1969年)
顔を洗う男の子 『ひとりでできるよ』(福音館書店)より 1956年

“絵で展開する絵本”が誕生……1968年(49歳)

「私は今までの私の仕事がいやで、長いこと悩んで自信をなくしておりました。新しい、生き生きとした仕事がほんとうにしたいと思っておりました。」
(いわさきちひろ 「こどものせかい」1968年6月号付録「絵本づくりの仕事場より」
おもちゃのピアノ 『あめのひのおるすばん』(至光社)より 1968年

平和への願いをこめて……1973年(54歳)

「戦場にいかなくても戦火のなかでこどもたちがどうしているのか、どうなってしまうのかよくわかるのです。子どもは、そのあどけない瞳やくちびるやその心までが、世界じゅうみんなおんなじだからなんです。」 (いわさきちひろ 「戦火のなかの子どもたち」にそえて 1973年)
戦火のなかの少女 『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)より 1972年

関連イベント

海南友子講演会「映画制作を通して出会ったちひろ」

  • 日 時:2012年7月14日(土) 16:00~17:30
  • 講 師:海南友子(映画監督)
  • 参加費:800円(入館料別、高校生以下は入館料無料)
  • 定 員:80名(要申し込み、6/14受付開始)

松本猛講演会「『戦火のなかの子どもたち』ができるまで」

  • 日 時:2012年7月28日(土) 17:00~18:30
  • 講 師:松本猛(いわさきちひろの息子、ちひろ美術館常任顧問)
  • 参加費:無料(入館料別、高校生以下は入館料無料)
  • 定 員:80名(要申し込み、6/28受付開始)

夫・松本善明が語るいわさきちひろ

  • 日 時:2012年8月8日(水) 17:00~18:30
  • 講 師:松本善明(ちひろの夫、弁護士) 聞き手:松本由理子(いわさきちひろ記念事業団事務局長)
  • 参加費:800円(入館料別、高校生以下は入館料無料)
  • 定 員:80名(要申し込み、7/8受付開始)

ギャラリートーク

  • 日 程:6/2(土)・6/16(土)・7/7(土)・7/21(土)・8/4(土)・8/18(土)
  • 時 間:14:00~

主な展示作品

出展作品数 約100点
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