〈企画展〉谷川俊太郎と絵本の仲間たち
-堀内誠一・長新太・和田誠-

期 間 2011年10月26日(水)~2012年1月29日(日)
場 所 展示室2・4
後援 絵本学会、(社)全国学校図書館協議会、(社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、(社)日本図書館協会、杉並区教育委員会、中野区、西東京市教育委員会、練馬区教育委員会、武蔵野市教育委員会
協力 教育画劇、響文社、金の星社、くもん出版、クレヨンハウス、講談社、草思社、福音館書店、冨山房、宮城県美術館
詩人として、長年第一線で活躍してきた谷川俊太郎。現代詩の世界のとどまらず、ジャンルを超えて精力的に展開されるその活動は、常に人々を魅了し続けてきました。とりわけ、翻訳を含む絵本や子どものための本の仕事は、谷川の仕事のなかでも重要な位置をしめています。

国内外のさまざまな画家たちと日本語を駆使して絵本をつくってきた谷川ですが、そのなかでも“特別な存在”であり、自身の創作にも大きな刺激を受けたと語るのが堀内誠一、長新太、和田誠の3人です。

イラストレーター、デザイナーの枠にとどまらないダイナミックな仕事ぶりで、すぐれたエディターでもあった堀内誠一。言葉をあつかう詩人でありながらノンセンスへの憧憬を抱いてきた谷川が、その作品に常に驚かされ、魅せられてきた長新太。次々と斬新な作品を発表する “名コンビ”であり、「地に足のついたユーモア」と評して信頼を寄せている和田誠。

本展では、谷川俊太郎の半世紀以上におよぶ創作活動のなかから、堀内誠一、長新太、和田誠の3人との仕事をとりあげ、三者三様の魅力が光る多彩な絵本の世界を紹介します。展示室2では堀内、長との絵本を、展示室4では和田との絵本を紹介し、あわせて谷川の年譜や貴重な資料、所蔵品の数々も展示します。

谷川俊太郎

1931年東京生まれ。1952年、詩集『二十億光年の孤独』でデビュー。詩作のほか、翻訳、エッセイ、シナリオ、絵本、作詞などジャンルを超えて活躍、各地での朗読ライブ活動も精力的に行っている。1962年「月火水木金土日の歌」で日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1985年『よしなしうた』で現代詩花椿賞、1993年『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、2005年『シャガールと木の葉』『谷川俊太郎詩選集1~3』で第45回毎日芸術賞、2008年『私』で詩歌文学館賞、2010年『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞を受賞。
谷川俊太郎 撮影:菊地一郎

堀内誠一 1932-1987

東京向島生まれ。図案家だった父の影響で、幼い頃から多くの絵本や映画、ポスターに親しんで育つ。1947年、14歳で新宿伊勢丹百貨店宣伝課に入社、装飾係員として働く。1956年、伊勢丹百貨店を退社、同年アド・センター創立に参加。1958年に最初の絵本『くろうまブランキー』を出版、以後、多数の絵本を制作。1969年、アド・センターを退社。
1974年に家族とともにフランス・パリ郊外アントニーに移住、1981年まで居住し、パリを拠点に各地を旅する。著書に自伝『父の時代 私の時代』、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』などがあり、国内外のすぐれたイラストレーションの紹介にも努めた。
堀内誠一 1932-1987
堀内誠一『マザー・グースのうた 第1集』(草思社)より 1975年 堀内誠一『わらべうた』(冨山房)より 1982年
堀内誠一 展示作品 7作品40点
『かっきくけっこ』(ひかりのくに 1972年/くもん出版 2010年)
『かずのえほん・いくつかな』(くもん出版 2010年)
「セカイのハジマリごっこ」(雑誌『暮しの設計』中央公論社 1974年1月号)
「ピアノのすきなおうさま」(PR誌『ピアノ小読本』YAMAHA・日本楽器製造株式会社1983年)
『マザー・グースのうた 全5集』(草思社 1975~1976年)
『わらべうた 上・下』(冨山房 1982・1983年)
『24にんのわらうひとともうひとり』(ポプラ社 1977年)

長新太 1927-2005

東京生まれ。東京日日新聞のマンガコンクールに入選したのをきっかけに、1948年、東京日日新聞社に入社、その後1955年に退社し、創作に専念。1958年、堀内誠一の勧めで、最初の絵本『がんばれ さるのさらんくん』を発表。1959年、『おしゃべりなたまごやき』で文藝春秋漫画賞、国際アンデルセン賞優良作品賞、1981年『キャベツくん』で絵本にっぽん大賞、1999年『ゴムあたまポンたろう』で日本絵本賞、2005年『ないた』で日本絵本大賞はじめ受賞多数。柔軟で斬新な発想の絵本を発表し続け、日本の絵本界にノンセンスの分野を切り開いた。
長新太 1927-2005
長新太『えをかく』(講談社)より 1973年 長新太『わたし』(福音館書店)より 1976年 宮城県美術館蔵
長新太 展示作品 5作品41点
『わたし』(福音館書店 1976年) 宮城県美術館蔵
『うたのほん 日本語のおけいこ』(理論社 1965年)
『えをかく』(新進 1973年/講談社 2003年)
『みみをすます』(響文社 2004年)
『にゅるぺろりん』(クレヨンハウス 2002年)

和田誠 1936-

大阪生まれ。1959年に多摩美術大学図案科卒業後、デザイン会社ライトパブリシティに入社、1968年よりフリーランスとなる。1960年代から自費出版で絵本をつくりはじめ、以後、出版された絵本は50冊以上にのぼる。1969年文藝春秋漫画賞、1974年講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)、1997年毎日デザイン賞、1994年菊池寛賞、1997年展覧会「時間旅行」で毎日デザイン賞を受賞。デザイン、イラストレーションのほかに、作詞・作曲、エッセイ、翻訳、映画監督など、幅広い分野で活躍している。
和田誠 1936-
白い毛糸帽の子ども 1970年
和田誠 展示作品 8作品49点
「このえほん」かがくのとも68号(福音館書店 1974年)
『あな』(福音館書店 1976年)
『とぶ』(福音館書店 1978年)
『これはのみのぴこ』(サンリード 1979年)
『マザー・グース 1~4』(講談社文庫 1981年)
『あくま』(教育画劇 2007年)
『がいこつ』(教育画劇 2005年)
『もりのくまとテディベア』(金の星社 2010年)

関連イベント

対談 谷川俊太郎×和田誠

長年にわたり、“名コンビ”として数々の絵本や子どものための本を作ってきた谷川俊太郎と和田誠。絵本や、創作について語り合います。
  • 日 時:2011年11月12日(土) 17:30~19:00
  • 会 場:ちひろ美術館・東京 展示室4(多目的展示ホール)
  • 参加費:700円(入館料別、高校生以下は入館料無料)
  • ※こちらのイベントは、定員に達したため、キャンセル待ちを含め、受付を終了しました。

対談 谷川俊太郎×内田也哉子

3児の母として、文筆家・翻訳家として、日々絵本に接している内田さん。谷川さんと、絵本の魅力について語り合います。
  • 日 時:2011年11月26日(土) 17:30~19:00
  • 会 場:ちひろ美術館・東京 展示室4(多目的展示ホール)
  • 参加費:700円(入館料別、高校生以下は入館料無料)
  • ※こちらのイベントは、定員に達したため、キャンセル待ちを含め、受付を終了しました。

ギャラリートーク

  • 日 程:11/5(土)・11/19(土)・12/3(土)・12/17(土)・2012年1/7(土)・1/21(土)
  • 時 間:14:00~
  • ※参加自由・無料(入館料のみ)

主な展示作品

出展作品数 130点
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