-おめでとう30周年!-ちひろと黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』展

期 間 2011年3月1日(火)~2011年5月29日(日)
※東日本大震災による臨時休館期間を考慮し、5月29日まで会期を延長いたします。
場 所 展示室1・3・4・図書室
後 援 絵本学会、子どもの本WAVE、(社)全国学校図書館協議会、日本児童図書出版協会、(社)日本図書館協会、杉並区教育委員会、中野区教育委員会、西東京市教育委員会、練馬区教育委員会
協 力 講談社
黒柳徹子(当館館長)が子ども時代をつづった『窓ぎわのトットちゃん』は、国内で760万部を超える戦後最大のベストセラーとなりました。現在では、いわさきちひろの絵とともに世界35カ国以上で愛されています。
本展では、『窓ぎわのトットちゃん』の刊行30周年を記念し、ちひろと黒柳徹子の魅力を多面的に紹介します。

ちひろと黒柳徹子

1974年8月9日、黒柳徹子は、新聞にいわさきちひろの訃報記事を見つけました。黒柳の誕生日であったその日、俳優の坂東玉三郎さんがプレゼントをくださるというので、お返しに用意していたのがちひろの絵本、『あかちゃんのくるひ』でした。
「広げた新聞に涙がポタポタ落ちました。一度もお逢いしたことのない方の死亡記事を見て泣いたのは、初めてでした。この世界から、子どもの味方がいなくなってしまったような気持ちでした。」
赤い花を持つ少女 『あかちゃんのくるひ』(至光社)より 1969年

『窓ぎわのトットちゃん』

『窓ぎわのトットちゃん』には、戦時中もユニークな教育を貫いたトモエ学園での小学校生活を中心に、黒柳の子ども時代がつづられています。この本を書くにあたり、黒柳は、子どもの幸せを願っていたちひろの絵をどうしても使いたかったといいます。
初出の雑誌「若い女性」での2年におよぶ連載期間中、黒柳徹子は、当館に毎月足を運び、それぞれのエピソードに合う絵を自ら選びました。1981年に出版された単行本がベストセラーになると、多くの映画監督やテレビ局が映像化を申し出ましたが、読む人それぞれが心に抱くイメージを大切にしてほしい、という黒柳の願いにより、一度も映像化はされていません。
この本が縁で、1984年にユニセフ親善大使に任命された黒柳は、最初の訪問国、アフリカのタンザニアでは、「トット」はスワヒリ語で「子ども」を意味すると知り、不思議な運命の出会いを感じたと言います。
のぼり棒 1971年

トットちゃんと戦争――平和への願い

『窓ぎわのトットちゃん』は、トモエ学園が空襲で焼け落ち、トットちゃんが満員の疎開電車で東北に向かうところで終わります。黒柳は、子どもの頃に戦争を体験することで、改めてトモエ学園で経験したことの尊さを想い、大人になってからも子どもの頃に感じたことを大切にしています。
一方、同じ戦争を娘時代に体験したちひろは、美しいものが周囲から消え失せ、罪のない子どもが犠牲になる様子を目の当たりにし、強い憤りを感じていました。トットちゃんとお友だちの天真爛漫な姿は、『窓ぎわのトットちゃん』のなかで、ちひろの絵と響き合います。そこには、ちひろと黒柳徹子の、子どもの幸せと平和への願いが込められています。
見つめる子どもたち 1969年

●「トットちゃんの椅子」展

『窓ぎわのトットちゃん』の表紙絵の少女は、よそゆきのおしゃれをして、かしこまって座っています。あの子が座っているのは、どんな椅子? 現代の木工作家たち10人が、思い思いにイメージした“トットちゃんの椅子”を制作しました。

●トットちゃんのさまざまな顔

ユニセフ親善大使、舞台女優、パンダ研究家…。
黒柳徹子のさまざまな活動を写真で紹介します。

協 力: 田沼武能写真事務所、デジタルアドベンチャー、テレビ朝日、
パルコ劇場、谷古宇正彦

関連イベント

ピアニカ王子がやってくる! 大友剛が奏でる『窓ぎわのトットちゃん』

  • ピアニカとピアノ、そしてユニークなマジックで人気の“ピアニカ王子”こと大友剛さんが、
    『窓ぎわのトットちゃん』の世界を奏でます。
  • 日 程:5月7日(土) ※地震と計画停電の影響を考慮し、開催日を変更いたしました。
  • 時 間:15:00~16:00
  • 出 演:大友剛
  • 参加費:大人800円、子ども500円 (入館料別、高校生以下は入館料無料)
  • ※定員に達したため、キャンセル待ちのみ受け付けています。詳細はこちら
  •                   

ギャラリートーク

  • 日 程:3月5日(土)・3月19日(土)・4月2日(土)・4月16日(土)・5月7日(土)
  • 時 間:14:00~
  • ※参加自由・無料(入館料のみ)

主な展示作品

出展作品数 約50点

ピエゾグラフによる『ちひろ 春の画集』出版記念展

息吹あふれる春、新緑の風と光、愛らしい動物と子どもたち…。新刊『ちひろ 春の画集』出版を記念し、ちひろが描く、心はずむ春の世界をピエゾグラフで紹介します。

会 場:展示室4(多目的展示ホール)

ちひろ 春の画集集

定価:2,000円(税込) 判型・体裁:220×200ミリ、108ページ
刊行:2011年3月1日 ちひろ美術館・編 講談社・発行

※続刊 『ちひろ 夏の画集』 2011年5月発売予定
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