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vol.22中南米の絵本

「ブラジルからやってきた! 色彩の画家 ホジェル・メロ」展(安曇野ちひろ美術館・展示室4)開催中


『まどをひらけば』
『まどをひらけば』
マルタ・カラスコ 作 宇野和美 訳
出版社ほるぷ出版 出版年 1997年
足の悪い女の子ホセフィーナは、「どうして自分ばかり……」と、窓の外で遊ぶ子たちをうらやみ、窓も、そして、心も閉じてしまいます。おじさんからもらった緑の表紙のノートのなかの空想の世界で、毛むくじゃらだったり、鼻がとても大きかったり、といろいろな個性を持った人たちと遊ぶうちに、ホセフィーナは、「自分ではどうにもならないことは、だれにだってある」ことに気づくのです。ホセフィーナの世界がどんどん楽しいものになるにつれ、カラスコのペンの柔らかな線が活かされたシンプルな絵の水彩の色が、鮮やかに、にぎやかになってゆきます。ホセフィーナは、再び心を開くことができるのでしょうか。大切なことを私たちに教えてくれる1冊。
『道はみんなのもの』
『道はみんなのもの』
クルーサ 著 モニカ ドペルト 絵 岡野 富茂子・岡野 恭介 訳
出版社 さえら書房 出版年 2013年
ベネズエラの首都カラカス周辺の山は、そまつな家が建ち並び、多くの人々が住むバリオと呼ばれるようになりました。発展を経て、子どもたちの遊び場もすっかりなくなってしまいました。道はみんなのもの、と遊んでいた子どもたちですが、大人たちに怒られ、いよいよ、場所がなくなります。この絵本は、市長に遊び場を作ってほしいとお願いしようと自ら行動したバリオの子どもたちの実体験をもとにつくられました。活気あふれる町の様子は豊かな色彩で、子どもたちと役所の大人たちとの緊迫感あふれる場面はモノクロで、と交互に展開し、比較的長い物語ですがテンポよく進みます。カラカスの街並、バリオの人々や子どもたちの様子を、ドペルトが、鉛筆で丁寧に、生き生きと表現しています。
  • 『パパとわたし』 マリア・ウェレニケ 作 宇野和美 訳 光村教育図書 2012年
  • 『やだよ』 クラウディア・ルエダ 作 うのかずみ 訳 西村書店 2013年
  • 『世界をささえる一本の木 ブラジル・インディオの神話と伝説』 ヴァルデ・マール 再話・絵 永田銀子 訳 福音館書店 1996年
  • 『むこう岸には』マルタ・カラスコ 作 宇野和美 訳 ほるぷ出版 2009年
  • 『ペドロの作文』 アントニオ・スカルメタ 文 アルフォンソ・ルアーノ 絵 宇野和美 訳 アリス館 2004年 
  • 『かぞくのヒミツ』イソール 著 宇野和美 訳 エイアールディー 2014年
  • 『ろばのとしょかん』 ジャネット・ウィンター 文・絵 福本由美子 訳 集英社 2011年
  • 『星と月の生まれた夜』  ドオウグラス グティエレス 著 マリア・フェルナンタ オリベル 絵 山本 厚子 訳 1994年 河出書房新社
  • 『インディアンのはこぶね ベネズエラの伝説』グロリア カルデロン 著 すずき まき 訳 2002年 新世研
  • 『たことサボテン』アリン ピーターソン 著 エラクリオ ラミーレス 絵 林屋 永吉 訳 1994年 河出書房新社 
  • 『やんちゃなマルキーニョ』 ジラルド 作 松本乃里子 訳 静山社 2009年 
  • 『エングラシアおばちゃんのおくりもの』 マリオ・モンテネグロ 文 オルガ・マラディアガ 絵 まつもととおる 訳 
  • 『ハエくん』 グスティ 作 木坂涼 訳 フレーベル館 2007年