ちひろの数多くの後ろ姿の子どもを描いています。後ろ姿は顔の表情が見えないだけに、見る人の想像力をかき立てます。この女の子は『窓ぎわのトットちゃん』の裏表紙に使われた絵で、黒柳徹子が大好きな一点だといいます。黒柳は、小さいころの気持ちを重ね、この絵を次のように読み解いています。
「たとえ後ろ向きでも、この左右違った色のリボンで、おさげをしばっている女の子が、何か面白そうなことを見つけて目を輝かせているのが、わかるような気がします。次の瞬間、飛び出していこうとしているって。小さな肩が今にも息で動きそうに見えます」。