3本のろうそくを前に、プレゼントを手にした少女が静かにたたずんでいます。色のにじみを背景に人物を白く抜いて浮かび上がらせる手法は、1968年以降のちひろの作品によくみられる特徴のひとつです。背景には黒、紫や赤などの色調が画面全体をおおい、ところどころにピンク、水色、オレンジ、黄色といた明るい色が複雑ににじんでいます。ろうそくの灯りだけがともる暗い室内で、色とりどりに明滅するイルミネーションを思わせます。少女、ろうそく、右上にかすかに描かれた椅子など、白抜きの溶け込むような輪郭とあいまって、幻想的な印象をあたえています。