1966年にちひろは黒姫高原に山荘を建て、その山荘のことを春夏秋は「野花(やか)亭」、冬は「雪雫(せっか)亭」と呼んでいました。ちひろは黒姫での 時間を愛し、野山の散策に出かけては、野うさぎやリス、山鳥などを見かけることもあったといいます。この絵には、かすれを生かした大胆な黒を背景に、山小 屋風の建物、うさぎやリスといった山の動物が描かれていて、雪にうもれた冬の黒姫とイメージが重なるようです。無造作に描いた動物たちが、幼い子の空想の 世界にふさわしい雰囲気を作り出していて、自由に生き生きと動き回っているように見えます。