前景に、黄、薄黄、橙のあざやかな色で大きく描かれた4輪のひまわり。後方には、海で泳ぐたくさんの子どもたち。その中景に、小麦色に肌を焼いた少女と子 犬が砂浜を駆ける姿が描きこまれています。絵本『ぽちのきたうみ』のために描かれたこの作品は、絵本には使われませんでしたが、リズミカルに重なり合うひ まわりの姿は、生命力あふれる姿を表して魅力的です。少女の顔は見えませんが、生き生きと描き出されたひまわりは、大好きな海を前にした少女の躍る心を象 徴するかのようです。画面からは、照りつける太陽や子どもたちの歓声、潮の香りまでも、感じられます。