色とりどりの服を着て、思い思いの指人形で遊ぶ3人の子どもたちの周りを、画面の後方、左右から登場している楽器を持った子どもたちが囲んでいます。少し はずかしそうに微笑んだり、高々と人形を掲げたり、足でリズムを取りながらトライアングルを叩いたり......、今にも、絵のなかから演奏の音や笑い声 が聞こえてくるようです。子どもの群像を描くときも、その一人一人に個性を見出しながら描いていたというちひろ。この作品の子どもたちも皆、異なる仕草や 表情を見せ、画家としての鋭い観察力で捉えた子どもの生き生きとした心の動きが描き出されています。