目の前を舞う色とりどりの蝶を見つめる後ろ姿のあかちゃん。小さな指、大きな頭、柔らかな髪、むちむちとした肌・・・・・・、やっと自分の足で立てるようになったばかりと思われるあかちゃんの特徴を捉えたこの絵からは、子どもの月齢の違いも描きわけることができたといわれるちひろのデッサン力とともに、母としてのあたたかなまなざしが感じられます。
ちひろは、ものの大きさを自由に変えて描くこともよくありました。現実よりも大きく描かれた蝶は、小さなあかちゃんの目に映る世界であると同時に、美しい蝶の舞に心躍らせる好奇心を表現しているかのようです。