この作品は、出典がまだ判明していませんが、その画風から1970年頃に描かれたものと推定されています。淡いピンクの服を着た少女のまわりには、小さな家々、海の波間に浮かぶ船、赤いバラやスイートピー、小鳥やオウムなどが、画面に散らすようにカラフルな色彩で描かれています。どこか遠い異国に思いをはせるような詩情が漂い、少女の心に浮かんだ、憧れや夢の世界を表現しているようです。かわいいものを愛さずにはいられない、少女のようなみずみずしい感性は、大人になってからも失われることなく、その絵のなかに息づいています。