美術館だより
ちひろ美術館では、作品の画像とともに紹介する展覧会の見どころや、活動報告、また、講演会やコンサートなどのイベントのご案内等さまざまな情報をお伝えする「ちひろ美術館だより」(年4回 A4冊子・6ページ)を、東京館、安曇野館にてそれぞれ発行しております。PDF形式でダウンロードできます。ぜひご覧ください。
東京館
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- No.177 2012.5.11
- 【表紙の作品】
いわさきちひろ「ひとりでできるよ」(福音館書店)より 1956年 歯を磨いて、顔を洗って、タオルでふいて……。男の子の三つの動きが、ひとつの画面に描かれています。自分の身の回りのことができるようになった幼い子どもの生活をテーマにした絵本『ひとりでできるよ』の一場面です。この絵本は、1956年に創刊された月刊絵本「こどものとも」(福音館書店)の12号として、1957年3月に出版され、ちひろの最初の絵本となりました。主人公の男の子に、当時幼稚園に通っていた息子の姿を重ねながら、愛らしい仕草の一つひとつを丁寧に描き出しています。母親の視点から描かれた絵は評判を呼び、同じ年に2作目の絵本『みんなでしようよ』も出版されました。
安曇野館
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- No.70 2012.5.11
- 【表紙の作品】
いわさきちひろ「ひなげしと子ども」1969年 - ひなげしの薄い花びらが重なり合い、燃えるように鮮やかな朱色や赤の色の層をつくりだしています。その花びらを透かして、左側にはガーベラの茎が縦に伸びているのが見えます。色を重ねたときに、下の色が透けて見える透明水彩の特性を存分に生かした表現で、ひなげしの花びらの薄さがいっそう際立ちます。花が透けているのは、背後から光が差し込んでくるからでしょう。ちひろは窓辺にひなげしの花を飾り、花にふりそそぐ光の表情をながめていたのかもしれません。薄い花びらの質感に加えて、ところどころに鉛筆で花のシベを描き込むことで、ひなげしの花らしさをリアルに表現しています。














