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ねこ

『ねこのなまえ』 いとうひろし 文・絵 徳間書店(2006年)
『ねこのなまえ』 いとうひろし 文・絵 徳間書店(2006年)

ある春の日、散歩にでかけたさっちゃんは、のらねこに「名前をつけて」と頼まれます。“名前がない”ということの意味を想像し、「足の下に穴が開いたような気持ち」になったさっちゃんは、ねこに名前をつけることにします。ポチ、ミケ、タイにマグロ……。いったいどんな名前になったのでしょう?

いとうひろしは、クリーム色の背景に柔らかい色彩で、野花が咲きほころぶ春の公園を舞台に、さっちゃんとねこのやりとりの様子を描いています。春の光に包まれるような、暖かい気持ちになる絵本。

『ねこはかんがえます』 太田大八 文・絵 フレーベル館(1976年)
『ねこはかんがえます』 太田大八 文・絵 フレーベル館(1976年)

「ねこはかんがえます。おれもウグイスのようにそらをとべたら、くものうえでゆっくりごちそうをたべられるのに」。

誰でも、目の前の現実とは全く違うことを夢見て考えるようです。その空想の世界は、この絵本ではいつも右のページに色鮮やかに描かれています。考える猫は、ウグイスが本当は何を考えているのか知っているのでしょうか。「ウグイスはかんがえます。きゅうでんのきれいなとりかごでかわれたいな」。

次から次へと違う動物や人間が色々なことを考えていきます。鮮やかな絵とユーモラスな文章のこの絵本は、巡る人生の不思議さも考えさせる一冊です。

『ブレーメンのおんがくたい』グリム童話 ハンス・フィッシャー 絵 瀬田貞二 訳 福音館書店(1964年)
『ブレーメンのおんがくたい』グリム童話 ハンス・フィッシャー 絵 瀬田貞二 訳 福音館書店(1964年)

人間の飼い主に見放されて旅に出た、ロバ・犬・ねこ・おんどりたち。音楽隊に入ろうとブレーメンを目指す道の途中で、泥棒の住む家を見つけますが……。

版画家、壁画家、舞台美術家としても活躍したスイスの芸術家フィッシャーが、父から娘へのクリスマスの贈り物として初めて作った、愛情あふれる絵本。『こねこのぴっち』の作者でもあるフィッシャーは、ジュネーヴの美術学校で、パウル・クレーの教えを受けたといいます。リズミカルで生き生きとした線描が魅力的。ペン先を自由に走らせて、伸びやかで勢いのあるラインで、ねこをはじめ動物たちの豊かな表情を、軽やかに描き出しています。


  • 『いたずらこねこ』 バーナディン・クック 文 レミイ・シャーリップ 絵 まさきるりこ 訳 福音館書店(1964年)
  • 『アンガスとねこ』 マージョリー・フラック 文・絵 瀬田貞二 訳 福音館書店(1974年)
  • 『やあ、ねこくん!』 エズラ・ジャック・キーツ 文・絵 木島始訳 偕成社(1978年)
  • 『クリスマスのこねこ』 クレア・ターレイ・ニューベリー 文・絵 光吉夏弥 訳 大日本図書(1988年)
  • 『こねこのトムのおはなし』 ビアトリクス・ポター 文・絵 石井桃子 訳 福音館書店(1988年)
  • 『ねこいるといいなあ』 佐野洋子 文・絵 小峰書店(1990年)
  • 『くろねこかあさん』 東君平 文・絵 福音館書店(1990年)
  • 『ねこのシジミ』 和田誠 文・絵 ほるぷ出版(1996年)
  • 『ねこのジンジャー』 シャーロット・ヴォーク 文・絵 小島希里 訳 偕成社(1997年)
  • 『ネコのもらったおくりもの』 ニック・バターワース 文・絵 まつかわまゆみ 訳 評論社(1999年)
  • 『うちのとうちゃん うちのねこ』 高部晴市 文・絵 岩崎書店(2000年)
  • 『じゅうにしものがたり』 瀬川康男 文・絵 グランまま社(2005年)
  • 『ねこのせんちょう』 マドレーヌ・フロイド 文・絵 木坂涼 訳 セーラー出版(2006年)