ちひろ美術館のあゆみ



 ちひろ美術館(東京・安曇野)は、財団法人いわさきちひろ記念事業団によって運営されています。
 いわさきちひろの没後、「いつでもちひろの絵に出会える場所を」という声が全国から寄せられました。ちひろの遺族から、作品とともに著作権や美術館建築のための土地の寄付を受け、1976年6月、いわさきちひろ記念事業団が設立されました。そして1977年9月に、ちひろが22年間絵を描き続けた自宅跡に、いわさきちひろ絵本美術館(現・ちひろ美術館)が誕生しました。
 事業団は、下記の目的のもとに、ちひろ美術館の設置運営のほか、絵本に関する展覧会等の開催、調査・研究、印刷物の刊行や国際交流事業などを行っています。
1. いわさきちひろの業績を記念し、文化の民主的多目的発展に寄与する活動をおこなうこと。
2. 芸術に関する資料を収集・保管・展示して教育的配慮のもとに一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業をおこない、あわせて、これらの資料に関する調査研究をおこなうこと。



1974年 8月 いわさきちひろ、肝臓ガンのため死去
  10月 銀座「画廊はばたき」でちひろの遺作展を開催
1975年 6月 いわさきちひろ記念事業団設立準備委員会発足
  9月 没後1周年記念「いわさきちひろ愛と夢の原画展」を
日本橋高島屋で開催
(以後80年4月までに72回全国のデパートで原画展開催)
1976年 6月 いわさきちひろ記念事業団設立(初代理事長 中谷泰)
  10月 いわさきちひろ絵本美術館建設募金開始
「いわさきちひろカレンダー」を原水協と協力して制作開始
1977年 1月 いわさきちひろ絵本美術館(A棟)着工(設計 早川洋)
  9月 いわさきちひろ絵本美術館開館(初代館長 飯沢匡)
  11月 いわさきちひろ記念事業団、財団法人として認可される。
1978年 4月 いわさきちひろ絵本美術館、博物館登録される
1979年 7月
福井県立美術館にて「いわさきちひろ展-野の花の心」開催
(公立美術館での最初のちひろの個展)
  9月 開館2周年記念特別展「現代絵本画家展」開催
1980年 8月 開館3周年記念特別展
「ちひろ平和への願い-つぶらな瞳ちいさな手」開催
1981年 1月 第1期増築工事(B棟)着工
  3月
『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)刊行
1983年 2月 第2期増築工事(C棟)着工
  9月 いわさきちひろ絵本美術館新館オープン(アトリエ復元)
特別展「夢二からちひろへ―こどもの心を持ちつづけたイラストレーターの歴史」開催
1985年 7月 美術館南東に新しい庭と東屋を増築
1986年 3月 武井武雄絵本原画および刊本展開催
(以後ちひろ以外の作家による企画展を開催)
  7月
子どもの本世界大会記念特別展「戦後絵本の歩み展」開催
1987年 3月
大阪大丸ミュージアムにて「いわさきちひろ展Ⅰ」開催、
全国5会場を巡回
(以後89年を除く毎年、館外でのちひろ展を開催)
  12月 エントランス、前庭を増築、現在の形となる
1988年 1月 「ババール原画の世界展」開催
  7月 特別展「輝く瞳をみつめて!-田沼武能・いわさきちひろ展」
開催(ユニセフ共催) 入館料の一割をユニセフに寄付
  11月 特別展「幻想へのいざない-ビネッテ・シュレーダー展」開催
1990年 2月
特別展「色彩と空間の魔法使い-パツォウスカー展」開催
  9月
特別展「赤羽末吉遺作展」開催
1991年 4月 中谷泰初代理事長の退任にともない、第2代(財)いわさきちひろ記念事業団理事長に箕田源二郎就任
  5月 アメリカ、ヨーロッパを中心に、世界の絵本作家の作品収集に努める
(2002年4月現在ちひろ以外のコレクションは、24カ国146人による約10,600点)
  11月 開館15周年記念特別企画として世界の絵本画家シリーズを7回連続で開催、ちひろ美術館コレクションを中心に海外の作品を展示(93年1月まで)
1993年 3月 長野県北安曇郡松川村に新ちひろ美術館建設決定
  7月 長野県・豊科近代美術館にて「ちひろ・心のふるさと 信州へのメッセージ-いわさきちひろ展」開催
  9月 安曇野ちひろ美術館(仮称)設計を内藤廣に依頼
1994年 2月 ちひろ展100回記念展「ちひろの花ことば」展開催
  7月
没後20年記念特別展「ちひろ再発見-後期の変貌」開催
「ちひろ・再発見の集い」を東京會舘で開催
1995年 2月 飯沢匡初代館長の死去にともない、第2代館長に黒柳徹子就任
  4月 「パツォウスカー展Ⅱ」を大丸ミュージアム・梅田など5会場で開催
  5月 安曇野ちひろ美術館着工
1996年 2月 特別展「八島太郎の世界-アメリカに生きた日本人絵本作家の軌跡-」開催
  11月
ノーマン・ロックウェル美術館(米国・MA)にて、ちひろ展開催(海外の美術館での最初のちひろ展)
1997年 3月 画集『ちひろ美術館』(全12巻+別巻/講談社)刊行開始
  4月
安曇野ちひろ美術館開館(館長松本猛)、ロゴマークとロゴタイプ作成、いわさきちひろ絵本美術館(東京)の呼称を「ちひろ美術館」に変更
  9月 ちひろ美術館、開館20年を迎える
1998年 3月 故・赤羽末吉の全遺作約6,700点が遺族より寄贈される
1999年 7月 朝日新聞額絵シリーズ「ちひろと世界の仲間たち」スタート
2000年 1月 箕田源二郎理事長の死去にともない、第3代(財)いわさきちひろ記念事業団理事長に山田洋次就任
  7月 「ちひろと世界の絵本画家たち展」を伊勢丹美術館で開催
8月、大丸ミュージアム・梅田に巡回
  12月 東京館工事のため、休館にはいる(2000年12月までの延べ入館者数約195万人)
2001年 3月 安曇野館に新館がオープン
新館オープン記念展「長新太展」開催
2001年 9月 新・ちひろ美術館・東京(設計 内藤廣)着工
2002年 9月 開館25周年を記念してちひろ美術館・東京オープン。
開館記念展「時をこえる視点 いわさきちひろ・山本正道」開催
2003年 3月 「大沢節子押し花の世界」展を東京館で開催
  5月 「与勇輝」展を東京館で開催
2004年 5月 中国・大連市の遼寧師範大学芸術学院美術系美術館にて、ピエゾグラフ作品による、中国での初めてのいわさきちひろ展を開催
  9月 東京・安曇野両館にて、全国の方々から寄せられた4000余通のリクエストをもとに、「いわさきちひろ没後30年 わたしが選んだちひろ展」開催
2005年 3月 東京館にて「江國香織+いわさきちひろ 詩画集出版記念展」開催
  7月

東京館にて「佐藤忠良といわさきちひろ」展開催

ちひろ美術館・東京、安曇野ちひろ美術館の両館にて、高校生以下の入館料を無料とする

  9月 韓国のソウルにて、ちひろ美術館の絵本の歴史資料と、いわさきちひろのピエゾグラフ作品を展示する
  11月 ベトナムのハノイ市女性博物館とホーチミン市南部女性博物館にて、ピエゾグラフ作品による、ベトナムで初めてのいわさきちひろ展を開催