| いわさきちひろは子どもを生涯のテーマとして描き続けた画家でした。 モデルなしで10カ月と1歳のあかちゃんを描き分けたちひろは、その観察力とデッサン力を駆使して、子どものあらゆる姿を描き出しています。 |
![]() たてひざの少年 1970年 |
ちひろが描いた子どもは、絵の中でさまざまなことを感じ、考えている生きた子どもとして存在しているように見えます。
絵の中の少女は、ちひろ自身だったのかもしれません。 |
![]() あかちゃんのくるひ 1969年 |
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一方、ちひろは西洋で発達した水彩画に、中国や日本の伝統的な水墨画の技法を生かして、独特の水彩画を生み出しています。 この繊細で流動感のある水彩画の背景には、若いときに習熟した藤原行成流の和仮名が生きています。 優れた技術に、母親としての愛情と、みずみずしい感受性が融合したところに、ちひろの作品が生まれたといえるでしょう。 |
![]() 緑の風のなかで 1973年 |
![]() チューリップとあかちゃん 1971年 |
透明でやさしい色彩につつまれた、ちひろの描いた子どもたちは、生命の大切さを語りかけています。 軍靴の音が迫るなかで少女時代を過ごし、戦争の最中に青春を生きたちひろが、絵筆にたくして描き続けたものは、彼女の残した言葉「世界中の子ども みんなに平和としあわせを」に象徴されているでしょう。 ちひろ美術館は、そんなちひろの心を大切にしています。 |





