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ちひろ美術館に所蔵されている日本と世界の絵本原画約2万6500点をご紹介します。

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絵本とイラストレーションの歴史

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コレクションの成り立ち

 ちひろ美術館のコレクション作品数は約26750点(※1)。画家は33の国と地域204名にのぼります(※2)。この数字は絵本関係の美術館としては世界最大規模です。数だけではなく、作品の質から見ても、絵本史上の重要な画家や、国際アンデルセン賞画家賞受賞者12名を含む各国の代表的な絵本画家たちの作品がそろっています。

 企業や自治体の支援もなく、資産もなかったちひろ美術館が、これだけの作品を収集することができたのには理由があります。ちひろ美術館が開館した1977年頃、絵本が美術のひとつのジャンルであると考える人はほとんどいませんでした。絵本画家であったいわさきちひろの作品をきちんと保存し、公開しようと考えたとき、日本にはそれを受け入れてくれる美術館はどこにもありませんでした。絵本画家の作品を美術作品として残していくためには、美術館を自力でつくる以外に方法はありませんでした。ちひろ美術館は開館当初から絵本を人類が生み出した大切な文化と考え、絵本の原画を美術作品として位置づけました。

 美術館の活動を開始して、世界に目を向けるとヨーロッパやアメリカでも、絵本原画の置かれている状況は同じだということがわかりました。歴史に残るようなすばらしい絵本がどの国にもあるにもかかわらず、その原画の保存状況は劣悪だったり、散逸するにまかされていたのです。ちひろ美術館は微力ながらも、きちんとした収蔵庫をつくり、絵本原画を保存することを使命と考えました。各国の絵本画家を訪ね、原画を後世に残し、公開していきたいというちひろ美術館の理念を説明すると、すべての絵本画家から共感の声が寄せられました。ほとんどの画家が廉価で作品を譲ってくれ、なかには寄贈してくれる人も少なくありませんでした。

 美術館の運営が軌道にのると、収蔵庫を増築し、1997年にはコレクションをいつでも見てもらえる美術館として安曇野ちひろ美術館をつくりました。
 コレクションを本格的に開始してからわかったことでしたが、ちひろ美術館は世界で最初の絵本専門美術館でした。それぞれの時代と地域の優れた作品を後世に残すことは絵本文化の継承と発展のためにはきわめて重要なことなのに、それを担おうとする美術館はどこにもなかったのです。ちひろ美術館のコレクションは世界中の画家の期待と信頼によってこれだけの規模になったのです。

※1 寄託作品約6500点を含む
※2 2015年4月現在