2003年5年5日
 5月2日、アメリカのブッシュ大統領はイラクへの戦闘終結宣言を出しました。
 イラクの国内はいまだ不安定な状況ですが、ブッシュ大統領と小泉首相あてに平和的解決を求めた「イラクの子どもたちを戦火にさらさないで−武力攻撃ではなく国際法と国連憲章にそった平和的解決を」賛同署名は、ひとまず受付を終了させていただきます。
 また、「ちひろNO WAR ステッカー」は美術館に残部がある限り、ご希望の方へお分けいたします。

 署名およびステッカーの趣旨にご賛同・ご協力いただきました皆様には、心より御礼申し上げます。
 近日中に、平和のページを更新し、3月の緊急アピール発表から戦闘終結宣言までのちひろ美術館の活動とそれに対する反響をご報告いたします。

 戦闘終結宣言が出されたとはいえ、まだイラクの子供たちが安心して暮らせるようにはなっていません。イラクへの軍事行動はほんとうに必要だったのか、イラクは平和になったのか、これから、しっかりと検証していかなければならないと考えています。
 ちひろの残した言葉「世界中のこどもみんなに 平和と しあわせを」が実現される世の中をめざして、ちひろ美術館は、これからも発信しつづけていきたいと思います。
ちひろ美術館(東京・安曇野)


2003年4年10日
 3月末に「ちひろ NO WAR ステッカー」が一部の新聞で取り上げられて以来、日本中から本当にたくさんのお申し込みやお問い合わせをいただきました。その反響の大きさに驚くと同時に、多くの方が反戦の強い思いを抱いていることを感じています。ステッカーは、昨日までに東京・安曇野両館から12,082枚を手渡し、もしくは発送いたしました。
 また、4月7日、平和のページの「子どもたちを戦火にさらさないで」賛同署名にこれまでいただいた、1670名分の署名を小泉首相とブッシュ大統領にあてて発送しました。内訳は、インターネットから377名、東京館へファックス・郵便などで届いたものが793名、安曇野館に届いたものが500名分です。
 戦局は日々変化していますが、ステッカーのお申し込みおよび署名は、現在も受け付けています。署名やステッカーに込められた皆さんの気持ちが、煙の垂れこめた空の下に暮らすイラクの子どもたちに届くことを願ってやみません。
東京館 関口悦子


2003年3年29日
米英軍によるイラク戦が始って、10日。
メソポタミア文明発祥の地、チグリス・ユーフラテス川沿いに、爆弾の雨が降り注いでいます。
「誤爆」という名で、一般市民や、米英軍への殺傷も報道されています。
爆弾の雨にさらされているのは、罪のない子どもたち。

ちひろ美術館は、イラクの子どもたちを戦火にさらさないで――との願いをこめて、
「ちひろ NO WAR ステッカー」を制作しました。

今、東京と安曇野の二つのちひろ美術館では、スタッフがステッカー(名刺サイズ)をカードホルダーに入れて胸に着けたり、A4サイズの図版を、美術館の受付や図書室に掲示したりして、「NO WAR ON IRAQ!」の声を、発信しはじめました。
かばんにつけたり、車のリアウィンドウに貼っているスタッフもいます。

思いを同じくする人に、より広く利用していただけたらと、ちひろ美術館のホームページから、図版をダウンロードして、プリントアウトできるようにしました。
オリジナルの名刺サイズの図版、A4サイズに打ち出せる図版が用意されています。
3月30日(日曜日)の朝には、アップしますので、ホームページのトップにある「緊急アピール」の文字か「NO WAR ステッカー」の図版をクリックしてみてください。ダウンロードのページに飛ぶことができます。あわせて、「イラクの子どもたちを戦火にさらさないで」賛同署名も広めていければと願っています。

戦争を始めるのも人間なら、戦争を終わらせることがきるのも人間だと思います。
「もう、始ってしまったから」と諦めずに、「戦争はやめて!」という声を、自分たちができる形で発信しつづけていきたい。圧倒的な数の人々が「戦争をやめて!」と声を発し、行動(例えば選挙で戦争を支持する人を選ばないとか)すれば、必ず、流れを変えることができると信じています。
東京館 松本由理子


2003年3月21日
ブッシュ米大統領は、3月19日夜(日本時間20日昼)、対イラクへの開戦を宣言、
小泉首相は、その一時間後に、「米国による武力行使を支持する」と表明しました。

世界中で、「戦争ではなく、平和的解決を」との声があがり、国連の場でも、戦争という手段ではなく、査察の継続・強化でイラクの大量破壊兵器の廃棄をやっていこうとしている最中に。

ちひろ美術館が願うのは、子どもたちを、これ以上、戦火にさらさないで―ということ。

そして、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と記された憲法第九条を守る立場からも、この戦争を支持することはできません。

「イラクが大量破壊兵器を持っている」から、「フセイン大統領が独裁者」だから、イラクに武力攻撃をかけてよいという考えは、国際的に通用するものではありません。
アナン国連事務総長も「安保理の支持なしに武力が行使されれば、その正当性に疑問が出る」と述べています。

戦争をやめさせるにはどうしたらいいか
ちひろ美術館も、何ができるかを考え、行動していきたいと思います。
自分たちにできることは何か、いっしょに考え、声をあげていただければ幸いです。
東京館 松本由理子


2003年3月1日
昨年5月に、「平和のページ」をスタートさせたのに、「美術館より」への書き込みがずっとできず、心苦しく思っていました。「アフガニスタンへの武力攻撃はやめて!」から始まった緊急アピール。前回の2回目は、「戦争ではなく、平和を」と呼びかけ、「有事法制」を通して「日本を戦争ができる国」に変えようとする動きについて、お知らせしました。3回目となった今回は、「イラク攻撃」へのアピールです。

「平和のページ」に、「止めよう! イラク攻撃!」というメッセージが書き込まれたのは、昨年の8月30日。全館建て直した、ちひろ美術館・東京がオープンする直前のことでした。10月6日の「イラクピースウォーク」を知らせてくれた10月2日のメール。今年の1月に入ってからは、「イラク攻撃はやめてほしい」との書き込みが増えています。1月10日には、「WORLD PEACE NOW1.18東京・日比谷公園にてピースアクション」への呼びかけもありました。

「平和のページ」が、事実を知らせあい、「こんな活動もやっていますよ」と教えあう場になってきていること、嬉しく思います。今回のアピールが、この輪を、もっともっと広げるきっかけになればと思います。

私自身、「なぜ、イラクなの?」「大量破壊兵器というけれど、米国は世界一たくさん持っているじゃない。自分は、核による先制攻撃も辞さないと言っているのに???」「なぜ、パレスチナを爆撃しているイスラエルには、同じことを言わないの?」「ブッシュ米大統領がテロへの戦いを叫ぶたびに、かえって、アメリカはテロを受ける脅威のレベルをあげているじゃない。本当にテロをなくしたいの? やっていることは逆じゃない」「本当に、ブッシュ米大統領は、平和を実現することが目的なの?それとも、自分たちの思い通りになる世の中を作りたいの? やっぱりエネルギー支配?」と、たくさんの?が心に浮かんでしまいます。

ここ数ヶ月のテレビや新聞報道を見ているかぎりでは、米英の主張ばかりが、大きく取り上げられているように思います。草の根の、世界中の人たちの、本当の願いは「戦争はやめて!」どの世論調査でも、「戦争をやるべし」に賛成する人は、ほとんどいません。容認する人も、「最後の手段として」と語ります。

なのに、どうして、ブッシュ米大統領は、20万人も兵を送り込み、昨秋来、「すぐにでも、武力攻撃をする」と、言いつづけるのでしょう。

「ボウリング・フォ―・コロンバイン」という映画を見てきました。マイケル・ムーアという人のドキュメンタリ―映画です。なぜ、アメリカが、すぐに、武力に訴えるのかが、少しわかった気がします。

劣化ウラン弾のことも気になります。北朝鮮人民共和国のことも。

これからも、ぜひ、みなさん、「平和のページ」をいっしょに育てていってください。地球から、戦争という行為がなくなる日まで。
東京館 松本由理子


2001年11月15日
 日本母親大会連絡会が発行する「母親しんぶん11月15日号」に、「『子どもたちを戦火にさらさないで』と、ちひろ美術館がホームページで呼びかけた緊急アピールが静かに、でも全国にひろがっています」という記事が載りました。「命を生み出す母親は 命を育て 命を守ることをのぞみます」を掲げ、45年も平和や環境問題に取り組んできたお母さんたちの新聞です。この母親大会の方々や、「日本子どもを守る会」、「全国保育団体連合会」「子どもの権利・教育・文化全国センター」が連絡先となって、ちひろ美術館の呼びかけた署名を広めてくださることになりました。

 連日のテレビや新聞は、アフガニスタンで繰り広げられる空爆や戦闘のすさまじさと、アメリカを中心とした、新たなるテロ被害への可能性を報じています。炭疽菌の事件にしろ、旅客機墜落にしろ、冷静にその原因を究明する作業よりも、「新たなるテロか?」の見出しが先に躍る恐さ。刻々と変る情報の中で、何が本当なのかわかりづらい状況が続いていますが、ちひろ美術館は、「子どもたちを戦火にさらさないで」を原点に、事態を見つづけていきたいと思います。

 この9日、日本の海上自衛隊の護衛艦がアフガニスタン攻撃を続ける米英軍を支援するため、インド洋に向けて出航しました。日本の旗を立てた自衛隊の派遣を急ぐ姿に、本当の意味で紛争のない、平和な世界を作るために果たさなければならない日本の役割を忘れ去っていると思わずにはいられません。

 アフガニスタン全土には1200万個もの地雷が埋められ、毎週40人から100人もの住民が犠牲になっています。そこに、今回の空爆で、アメリカは対人地雷と同様の効果を持つ遅発性の子爆弾を散布するクラスター爆弾を落としているといわれています。空から投下した食糧の包みと同じ黄色の筒に、白い花びらのようなひらひらとしたものがついた子爆弾。触れた子どもが重傷をおったり、死亡したりしています。また、空爆と内戦から逃れるために避難民が地雷原に入って、死傷する事故が相次いでいます。
 NGOの「地雷禁止国際キャンペーン」が、無差別に人を殺傷する爆弾だ、非人道的な兵器だ、と指摘するクラスター爆弾。国会での「クラスター爆弾でも、自衛隊は運ぶのか?」との質問に、日本政府は否定しませんでした。

 ブッシュ大統領は10月8日の記者会見で、軍事攻撃の目的というのは、「タリバーン政権の軍事能力をたたくことだ、テロ組織のキャンプの破壊だ」と説明しました。なのに、10月11日にラムズフェルド国防長官は、地中爆弾(通称バンカーバスター爆弾)、クラスター爆弾、こういうあらゆる爆弾を使用すると表明、18日の記者会見では、「新型の兵器なら何でも使う」とまで言っています。「テロを二度と起こさせない」という当初の目的から大きく外れ、新型爆弾の性能を試すがごとく、原爆に次ぐ破壊力を持っているといわれる7トンもある爆弾をも落とすアメリカ。爆弾の下に、罪のない人々が傷つき、死んでいくことを、思い浮かべることはないのでしょうか。小さな声でも、「武力反対」の声を届けつづけたいと思います。
東京館 松本由理子


2001年11月8日
 メールでの署名の受け付けは、美術館として初めて。続々とくるメールの整理がスムーズになるまで、試行錯誤の期間が2、3週間かかりました。11月1日には、10月30日までに届いた分(メール分のみ)を小泉首相とブッシュ大統領に送付。ブッシュ大統領へはメールでの送付を考えましたが、確実性を考慮して、両者とも郵送に。総理大臣官邸と米国大使館に、配達証明付き郵便で、皆さんからのひとことメッセージも添え、226名分の署名を届けました。「何かしたい」というひとりひとりの切実な気持ちが伝わる署名。できるだけ大きく束ねて、確実に届けていきます。
 さらに、ちひろ美術館のホームページ上のこの「緊急アピール」を、より多くの方々に知っていただきたいと思い、アピールの趣旨と署名の呼びかけのお手紙を準備し、11月2日にちひろ美術館の友の会会員や美術館関係者に郵送。連日、ファクシミリや郵便でもみなさんの心を記した署名が届いています。取り組み1ヶ月で、トータル署名数は1000名を超えました。今月末には、また署名用紙を整理・発送する予定です。


2001年10月25日
9月11日夜、テレビ画面に突然ながれた、旅客機が世界貿易センタービルに突入、炎上、崩壊する光景を忘れることができません。

何の関係もない、一般の人々の命も生活も、根こそぎに破壊してしまった、アメリカでの同時多発テロ事件。事件を起こした犯人たちの行為を許すことはできませんが、「武力報復」という言葉が、日増しに声高に叫ばれるなかで、ちひろ美術館は、「子どもたちを戦火にさらさないで」との願いを伝えるべく、この緊急アピールを発信しました。一日も早くと焦りながら、アピールがホームページに掲載されたのが、10月6日未明。その瞬間から、賛同署名のメールが届き始め、現段階で、472名の方々からの署名が寄せられています。(メールにて182名、安曇野館内にて220名、ファックス、郵送にて80名)。

残念ながら、アピールが載った翌日には、米英軍による空爆が開始され、「一般の人々は巻き込まない」との当初の話とは裏腹に、罪のないアフガニスタンの子どもたちや市民が、誤爆により被害をこうむっています。また、直接、爆弾で傷つけられなくても、国境が封鎖され、食糧の援助が人々に届かなくなったり、援助活動ができなくなったりするなかで、冬を迎えつつあるアフガニスタンの人々は、死に直面せざるをえない状況に置かれています。

10月24日からは、ユニセフへの募金にあわせて、アフガン難民への募金(国連難民高等弁務官事務所)方法も、併記しました。近日中には、同時多発テロ事件が起こったとき、アフガニスタンのカンダハールで、国連難民高等弁務官事務所のフィールドオフィサーとして働き、国外へ出ざるをえなかった千田悦子さんからの手紙も、掲載する予定です。
テロ事件の犯人といわれるオサマ・ビンラディンを匿っているタリバンに支配されている国というだけで、容赦な爆撃にさらされているアフガニスタンという国と、そこに住む人々を、知っていただく一助になればと思います。

またあわせて、24日より、署名に添えられた、皆様からの「ひとこと」を掲載するページもできました。掲載へのご意向をお尋ねしたところ、沢山の方々が、同意してくださり,
実現することができました。ご協力、ありがとうございます。
東京館 松本由理子