ちひろの庭だより(2015春)

昨日のあたたかさと、今日の強風で
東京の桜は、ピンクの花びらがなくなり、
葉桜となった樹も多いかもしれませんね。

今年のちひろの庭のしだれ桜は、満開になる前に、葉っぱが出てきました。
つぼみと新芽が混在しています。
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今週末が見ごろでしょうか。

パンジー、スノーポール、チューリップ、サクラソウ、クモマソウ、すみれ、デイジー、
甘酸っぱい実をつけるユスラウメの小さな白い花も咲いています。
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「春になって庭に花が咲きだすと、私の心はどうしてこう散漫になるのであろうか。
素どおしのガラス戸から、やわらかい緑や花の色が見えると、もう私は仕事どころではなくなり、すぐ庭にでてしまう。」
(いわさきちひろ「続・わたしのえほん」草稿より 1971年)

ちひろが愛した草花が植えられている「ちひろの庭」。
ちひろを魅了した風情を見にいらっしゃいませんか?

(M.M.)

梅雨の中休み

長雨がやみ、とても良い天気になりましたね。

ちひろ美術館では、夏前にケヤキも衣替え。剪定が終わり、すっかりスリムになりました。
写真は、剪定前(左)と剪定後(右)のケヤキ。ずいぶんさっぱりしましたね。
20140517keyaki 201406外観ケヤキ剪定後(web)

青空の広がった6/15(日)、ちひろの息子である松本猛が「ちひろになれる!7つの法則 -技法徹底解剖-」のギャラリートークを行い、大盛況でした。

また、同時開催中の「びっくり!絵本水族館」展に関連し、6/29(日)には、井の頭自然文化園とのコラボイベント「出前水族館-びっくり!淡水の生き物-」もございます。
実はあまり知らない“淡水”の生き物の生態を、この機会にのぞいてみませんか。(お申し込みはこちらから)

20140614アジサイ(web)
ちひろの庭では、アジサイが今年もきれいに咲いています。
梅雨の晴れ間には、ちひろ美術館へぜひ、遊びにいらしてください。
(もちろん雨の日も大感激です)

(M.M.)

初夏の庭となりました

今回の展示会期終了まで、本日も含めてあと2日。
春とはいえまだまだ寒い3月1日からはじまった「ちひろの願い」「クヴィエタ・パツォウスカー展」ですが、今はもう夏日を観測するようになり、展示室の外の光景はすっかり様変わり。気持ちの良い青空の下、朝の開館準備中に、東京館の初夏を撮ってみました。

美術館のエントランスのケヤキはぐんぐんと青葉が繁り、強い日差しを遮ってくれるようになりました。


駐輪場の目印の赤い自転車は、まるで草原のなかを走っているよう。

赤といえば、「ちひろの庭」のユスラウメが今年も赤く熟してきました。朝日を浴びて、宝石のようにきらきら輝いています。(定期的に消毒をしていますので食べないでくださいね)

同じく、ちひろの庭では、白いバラが見ごろです。

アジサイも近づいてきた“本番”に向けて準備中のようですね。

6月8日(日)には、ガーデントークを行います。その頃にはアジサイも色づいているでしょうか。
ご来館の際には、展覧会はもちろん、四季折々のお庭の花や木もどうぞお楽しみください。
(T.K)

ちひろの庭 2013花便り

3月の「ちひろの庭」にあわせてスタートした2013年、
例年に増して手入れに勤しんだ庭担当スタッフの仕事ぶりに応えるように、
季節ごとに花つきの良い庭となりました。
今年も残り3ヶ月・・・2013年を振り返り、季節ごとのハイライトをご紹介します。


スイセン、クロッカス、ヒヤシンス…。
香りの良い可憐な花々で目覚めたちひろの庭は、けなげに冬を耐えて咲き続けてくれたパンジー、ビオラに加勢するように、ユキヤナギ、レンギョウ、スミレの花のじゅうたん、ワスレナグサ、ハナモモ、ジンチョウゲと次々に花が見頃を迎えました。
あたたかく穏やかな日が続くようになるとチューリップが咲き乱れ、頭上からはちひろの庭の春の花の女王シダレザクラの花枝がたおやかに風に揺れています。
サクラソウ、クモマソウ、デイジー、ガーベラ…、春の庭は華やかです。
ラッパスイセンとヒヤシンス
春の庭
スミレとクモマソウ

初夏
木陰にシャガの白い花がふんわりと咲き始めると日毎に気温があがってゆきます。
マーガレット、ミヤコワスレ、ビョウヤナギ、今年のシャクナゲはそれは見事な花をつけました。めずらしくアケビも可憐な花をたくさん!そしてユスラウメの甘酸っぱい赤い実も熟して、バラ棚が香りの良い花々で覆われました。
やがて梅雨、小さな水滴をいっぱいつけてかすかに揺れるのはユキノシタ、ビロードのようにぽったりとしたクチナシが甘く香り、アジサイが色を深めてゆきます。
シャガ
シャクナゲ
 アケビ


ちひろの庭の夏の色は、サルビアの赤とマリーゴールドの黄色、やがてホウセンカの葉のやわらかな緑と花のやさしいピンクが加わります。
そこにヤブランやギボウシの紫の花茎がすっくと伸びてきて、キキョウの鮮やかな紫、カワラナデシコのはんなりした薄紅色、遅れて咲いたアサガオの花の薄紫が彩りを添えます。
そして夏の日差しを受けて、ネジバナの可憐なピンクの花に今年も会うことができました。
サルビアとマリーゴールド
ホウセンカ
ヤブラン


秋の庭の花は風にそよぐ姿が美しいコスモス、シュウメイギク、ヒガンバナ、シュウカイドウ。
ムラサキシキブの実の紫が濃くなってきて、北からの風に変わり朝晩の気温がひんやりすると、キンモクセイの花のふくよかな香りが漂い始めました。
8月から花をつけ始めたミズヒキは10月の今も見頃、ソヨゴやピラカンサやマンリョウの実が赤くなってきました。
もうスイセンの芽が伸びはじめ、アセビやシャクナゲの花芽がもう枝先についています。
コスモスの庭
キンモクセイ
ムラサキシキブ

今年は季節の移り変わりが例年になく早い気がします。今年の冬は寒さが厳しいとか・・・お庭の冬支度も急ぎましょう。
(M.T.)

オオミズアオ


多目的展示ホールの大きなガラス窓の下方に、白く美しい蝶?
朝から止まったまま、じっと動きません。
調べたところ、ヤママユ科のオオミズアオという蛾でした。
日本では白く大きな蛾としか認識されていないようですが、
西洋では月夜に優雅に飛ぶ姿から、別名を「アルテミス」、
月の女王と呼ばれて、愛でられているようです。

ホールのなかからガラス越しに見えるオオミズアオは、
羽の上面からではなく、普段目にすることのできない裏側からの姿。
繊細な羽が陽に透けて美しく、その顔や触角もよく観察できます。
珍しさに、携帯のカメラを向けているお客様も。 (T.M.)