「没後10年 長新太の脳内地図展」 あと1週間

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ちひろ美術館・東京、佐野美術館、刈谷市美術館、横須賀美術館、
と巡回してきた没後10年「長新太の脳内地図」展。

安曇野ちひろ美術館が最後の展示会場です。

各美術館で好評をいただいていた図録も販売しています。
安曇野での初展示の作品もあります。
キャプションは 横須賀美術館、かりゆし、ちひろ美術館の学芸員の合作。

いよいよ11/30(水)まで
11/23(祝)は開館し、翌11/24(木)は休館です。

 
巨大なものが突然目の前に現れたとしたら、
もう理屈ではなく、笑うしかない!とか

○○になりたーい!
と思ったらなってた!とか

頭の中で自分自身が迷子になってしまうような
心が自由になるような

それでいて普遍性を感じるような
そんな展示となっています。

最後のギャラリートークは
11/26(土)14:30~。

事前申し込み不要です。
ぜひ五感を触発する絵本の世界をご堪能ください。

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(I.H.)

「愛書総覧 ちひろの本棚」-『絵のない絵本』

日本で相次いで童話集や児童文学全集が出版された1950年代から1960年代にかけて、ちひろも「小公女」や「アルプスの少女」など、世界の童話を数多く手がけました。

「百年もの年代の差をこえて、わたしの心に、かわらないうつくしさをなげかけてくれる」
と語り、ちひろが最も愛したのが、アンデルセンの童話です。

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いわさきちひろ インドの少女 1966年 / ChihiroIwasaki , The Girl in India , 1966

 
貧しい絵描きの青年に、月が夜毎、世界中で見たことを語る物語

 「絵のない絵本」

人生の哀歓を美しく紡いだこの物語を、自らの強い希望で1966年に絵本化し、鉛筆と墨のモノトーンで情感豊かに描き出したこの絵本は、若い世代を対象とした「若い人の絵本」シリーズの第一弾となりました。

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いわさきちひろ 三十三夜 ベットでお祈りする女の子とおかあさん 1966年 /
ChihiroIwasaki , Little Girl Praying in Bed with Her Mother 1966

 
※ これらの作品は現在展示中(2016年11月30日(水)まで)です。
→「愛書総覧 ちひろの本棚

(I.H.)

「愛書総覧 ちひろの本棚」-宮澤賢治

いわさきちひろのアトリエの画机の後ろには大きな本棚がありました。

これらの本は、いわさきちひろの生き方や好み、
画家としての仕事とも深く関わっています。

20代の若い時代に戦争を体験したいわさきちひろは、日本が戦争へと進むなか

宮澤賢治

の童話や詩に出会い、その作品世界と思想に惹かれました。

終戦直後に書いた26歳のときの日記には、賢治の名前や詩の一節などが度々登場し、後に、この時期の賢治への心境を「命のように大切だった」と語っています。

人生を模索する若き日を支えた賢治への思いは、20年以上の時を経て、

『花の童話集』

として結実しました。

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いわさきちひろ 秋草のあいだからのぞく子ども 『花の童話集』(奥付) 1969年
/ ChihiroIwasaki , Peeping through Autumn Grass , 1969  

 
宮澤賢治の 「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」 ということばは、「世界中のこどもみんなに平和としあわせを」 と願い続けたいわさきちひろの生き方にも重なります。

草花、鳥、太陽、風、すべてが等しいいのちと個性を持って登場する宮沢賢治の童話。
いわさきちひろは、宮沢賢治と共鳴する自らの感性を信じ、自由に想像を広げて描き出しました。

 
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いわさきちひろ おきなぐさ(銀毛の房) 1969年 
/ ChihiroIwasaki , Cotton of Okinagusa Flowers , 1969

 

★展示:~2016年11月30日(水)まで
10のテーマで約60点を展示しています。この機会にぜひご覧ください。
→「愛書総覧 ちひろの本棚

 
(I.H.)