◆表紙の作品
いわさきちひろ
「海辺のひまわりと少女と小犬」 1973年
前景に、黄、薄黄、橙のあざやかな色で大きく描かれた4輪のひまわり。後方には、海で泳ぐたくさんの子どもたち。その中景に、小麦色に肌を焼いた少女と子犬が砂浜を駆ける姿が描きこまれています。
絵本『ぽちのきたうみ』のために描かれたこの作品は、絵本には使われませんでしたが、リズミカルに重なり合うひまわりの姿は、生命力あふれる姿を表して魅力的です。少女の顔は見えませんが、生き生きと描き出されたひまわりは、大好きな海を前にした少女の躍る心を象徴するかのようです。画面からは、照りつける太陽や子どもたちの歓声、潮の香りまでも、感じられます。

