<企画展>没後10年「長新太の脳内地図」展

会 期 2016年10月1日(土)~11月30日(水)
場 所 展示室4
協 力 あかね書房、絵本館、偕成社、教育画劇、クレヨンハウス、佼成出版社、講談社、こぐま社、小学館、童心社、徳間書店、BL出版、ビリケン出版、福音館書店、復刊ドットコム、文溪堂、文研出版、ポプラ社、理論社
後 援 絵本学会、こどもの本WAVE、(公社)全国学校図書館協議会、(一社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、(公社)日本図書館協会
協 力 刈谷市美術館、横須賀美術館
長新太は1949年のデビュー以来、2005年に亡くなるまで、漫画家、イラストレーター、エッセイスト、絵本画家として多彩な活躍をしました。なかでも先鋭的なナンセンス絵本で日本の絵本に大きな足跡を遺しています。
本展では、長の全画業を俯瞰し、その特異な発想の源を探ります。
「イマジネーション」と「センスとナンセンス」の2部構成で、互いに重なり合う10のテーマから迷宮のように広がる長の脳内にご案内します。

[イマジネーション]

たっぷりした筆致と豊かな色彩で伸びやかに描かれた広大な空間、擬音語を取り入れたことばによる荒唐無稽な物語……。生理的な快さを喚起させる長の絵本には、おもしろさを貪欲に求め、身体全体で快さを味わう子どもの感覚が備わっているかのようです。
「イカ・タコ」、「巨大な……」、「ライオン」、「変身」の4つのテーマからその発想を探ります。

巨大な……

ネコが乗れるほど大きなクレヨン、山を包み込む編み物、ブタを追いかける巨大な芋虫……。「一番の根本に巨大願望というか、巨大なものがかきたいというのがある」と語った長。
何の前触れもなく、とてつもなく大きなものが現れると、現実世界から心が解き放たれ、理屈を超えたおかしさが生まれます。
『ぼくのくれよん』(新進/銀河社/講談社)より 1973年

ライオン

長が繰り返し描いたモチーフのひとつがライオンです。1970年に子ども向けの雑誌に掲載された「ちょびひげらいおん」は、以後30年以上にわたり長が描き続けたライオンの原点といえるでしょう。
子どもたちに親しまれ、飄々とユーモアを体現するライオンのイメージに、長自身の姿が重なります。
『ゆうちゃんとへんてこライオン』(小学館)より 1995年

[センスとナンセンス]

「ナンセンスだからといって、ひとりよがりじゃいけない」と語った長は、着想を描きとめたラフの段階から、複数のダミー本を経て、余分なものをそぎ落として、絵本のかたちに仕上げています。
「長新太の絵本づくり」、「漫画―線の表現」、「ナンセンス」、「快と怪」、「ちへいせんのみえるところ」、「記憶」の6つのテーマから作品の背後にある長の透徹した視点と生理的快さを追求する感覚に迫ります。

ちへいせんのみえるところ

長の絵本には、どこまでも地平線が続く大平原や、水平線を見渡せる水辺が舞台となっているものが多くあります。動物が猛々しく駆け抜けたかと思うと、不安になるほどの静寂に包まれるなど、次々と起こる奇想天外なできごとを受け入れる自由な空間は長独自のナンセンス絵本の原風景といえるでしょう。
『ちへいせんのみえるところ』(エイプリルミュージック/ビリケン出版)より 1978年

快と怪

長は「ぼくの理念である“生理的に心地よいものは全部大好き”という形で言えば、不真面目な部分だって当然出てくるんじゃない?」と語っています。五感を触発する絵本で子どもたちと生理的な快さを共有するとともに、生きることそのものの快さを見失いかけた大人の堅い頭をゆさぶります。
『あかいはなとしろいはな』(教育画劇)より 1996年
長新太 1927~2005
東京に生まれる。
1949年、東京日日新聞のマンガコンクールに一等入選し、漫画家となる。
1958年、堀内誠一の勧めで、最初の絵本『がんばれ さるのさらんくん』を手がける。
1959年『おしゃべりなたまごやき』で文藝春秋漫画賞、1981年『キャベツくん』で絵本にっぽん大賞、2005年『ないた』で日本絵本大賞をはじめ受賞多数。
柔軟で斬新な発想の絵本を発表し続け、日本の絵本界にナンセンスの分野を切り開いた。

展示品数 約130点

関連イベント

長新太だらけのおはなしの会 キャベツくんがやってくる!

長新太の絵本を楽しむおはなしの会を行います。
特別出演は、あのキャベツくんです。キャベツくんとの記念撮影も予定しています。

  • 日  程:10/1(土)・11/5(土)
  • 時  間:13:00~13:30
  • 申  込:不要(参加自由)

パパ’s絵本プロジェクトの絵本ライブ!

現役のパパたちによる絵本読み聞かせユニット「パパ’s絵本プロジェクト」が、安曇野ちひろ美術館にやってきます。キャベツくんも特別出演予定!

  • 日  程:11/13(日)
  • 時  間:14:30~
  • 定  員:40名(先着順)
  • 申  込:要事前予約(ちひろ美術館HP、TEL.0261-62-0772、美術館受付にて)

ギャラリートーク

展示室で作品を見ながら、担当学芸員が展示のみどころなどをお話しします。

  • 日  程:10/8(土)・10/22(土)・11/12(土)・11/26(土)
  • 時  間:14:30~15:00
  • 申  込:参加自由(事前申込不要)
  • 料  金:無料(入館料別)
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