ちひろ美術館コレクション ふしぎな動物たち

会 期 2016年5月14日(土)~7月11日(月)
場 所 展示室3
本展ではコレクション作品から不思議な動物が登場する作品を紹介し、動物に込められた画家たちの思いを紹介します。

神話に登場する動物たち

人は自分を取り巻く世界を理解するために神話をつくり、病気や悪、災いから人を救うものとして、空想上の生き物を生み出してきました。
古代アナトリアの神話に描かれた神や巨人、ドラゴン、人と動物を組み合わせた生き物の姿に魅了されたというジャン・ギョクニルは、「どんなに素晴らしく超自然的な姿をしていても、常に人の一面を語っており、世界をどのように見るべきかを示してくれる」と語っています。ギョクニルは、魔除けの儀式を行う動物を2本足で踊る姿で描くことによって、恩恵も災いももたらす自然に対して人が抱いてきた畏敬の念を、現代に蘇らせました。

動物に思いを託す

長い鼻が管楽器になったふしぎな象が描かれています。奏でている音楽は「象牙のために殺すことのブルース」。ユゼフ・ヴィルコンは、アフリカに生息する象に、黒人の抑圧された生活の苦悩や絶望を歌ったブルースを演奏させることで、人によっていのちを奪われた象への鎮魂と哀悼の意を表しました。
ユゼフ・ヴィルコン(ポーランド) 「ブルース・演奏する象」 1994年

奇妙な形をした動物たち

雄牛の角と体を持つ猫の顔をした動物、鳥の体に猫の顔をした奇妙な動物が描かれています。サーカスや動物園で自由を奪われて暮らす動物たちが、年に一度集まり体の一部を交換しあう物語『どうぶつたちのおまつり』を創作したエンリケ・マルティネスは、異なる動物を組み合わせて独自の動物を生み出してきました。「大切なことは、一人ひとりが想像力を働かせること。」と語るマルティネスは不思議な動物たちの姿を通して、柔軟に考え物事を切り開いていくことの大切さを伝えています。
エンリケ・マルティネス(キューバ) 「動物シリーズNo/28」 1990年

展示品数 約15点

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