<企画展>
聖コージズキンの誘惑展

期 間 2014年9月19日(金)~11月30日(日)
場 所 展示室4・多目的ギャラリー
協力 姫路市立美術館・Bluejay・未知谷
奇想天外な発想とダイナミックな描写、独特の極彩色で作品を描き続ける画家・スズキコージ(愛称 コージズキン)。本展では、絵本画家としての足跡を中心に、独創的で濃密な世界観に満ちあふれた作品群を紹介します。

絵本との出会い

幼少期に絵を描く楽しさに目覚めたスズキは、「絵を描くことに真剣だった」と語る高校時代、「人工衛星」と称した押入れで、日夜絵を描いていたといいます。そこは、布団やポータブル電蓄、ゴム紐で吊るした鉛筆……、必要なものをすべて手の届く所に置いた自分流の空間でした。卒業後、上京したスズキは、雑誌の編集者をしていた伯父を通じて、アートディレクター・堀内誠一に出会いました。描き溜めていた絵を見たときのことを、後に「コージの絵は創世記を呈していた」と語った堀内は、画家と絵本創作とを結びつけた存在でした。彼の書庫で国内外の絵本を目にしたスズキは「こんなに素敵な世界があるのかと、喜びとショックであった。絵とストーリーが一体となって、映画のように展開する魔法の世界だなと感じた」と記しています。

『ゆきむすめ』

1971年、スズキは、ロシア民話を描いた絵本『ゆきむすめ』で、絵本画家としての一歩を踏み出します。老夫婦が雪でつくった少女の儚くも美しい物語を、伸びやかな筆遣いと豊かな色彩を用いて描きました。厚塗りの絵の具による重厚感のある北国の雪景色と、繊細な点描で表現した雪の結晶との対比が印象的です。この大胆なタッチと細密描画の融合は、現在の画風へとつながっていきます。
『ゆきむすめ』(ビリケン出版)より 1971年

『サルビルサ』

狩で仕留めた獲物をめぐり、国同士の争いへと発展する物語が、合わせ鏡のような構図で展開する絵本『サルビルサ』は、絵と文の両方を画家自身が手がけました。「ビレモジ」「ジモレビ」など、登場人物たちが話す独自の言語の原型は、高校時代にクラスで流行った「サルビルサ語」。「『ノート貸して』は『ジモレビ ビルサ カス ノート』ってな具合。生徒はノリで伝わる」と語っています。言葉が持つ「音の響き」と、絵が持つ「語る力」を最大限に活かしたこの作品は、絵と言葉の調和が織り成す、絵本ならではの魅力にあふれています。

『サルビルサ』(架空社)より 1991年

ライブペインティング

1995年以降、スズキは即興で描く“ライブペインティング”を路上で行い、巨大な作品(約2×4m)を制作し続けています。音楽が流れるなか、白いキャンバスにバケツの水をかけた後、手や筆、筆の柄などを使い、ときに大胆に、ときに緻密に、幻想的な世界を描き出していきます。人魚や骸骨などが歌い踊る「死者の日」は、メキシコ旅行で見た祝祭のようすをもとに創作されました。旅先で触れた各国の文化や風景は、画家の感性を通して昇華され、独自の世界感を持って作品のなかに再構築されています。
このほか、今年出版された『氷の巨人 コーリン』の原画や立体作品なども展示します。圧倒的な生命力を放つ作品の数々をご覧ください。

「死者の日」 2000年 
展示品数 約250点

関連イベント

ギャラリートーク

展示室で作品を見ながら、担当学芸員が展示のみどころなどをお話しします。
  • 日程 : 9/27(土)・10/11(土)・10/25(土)・11/8(土)・11/22(土)
  • 時間 : 14:30~15:00
  • 申込 : 参加自由(事前申込不要)
  • 料金 : 無料(入館料別)



ワークショップ「ズキンDEパレード~イカス服とイカス王冠をつくろうぜぃ~

(主催:松川村図書館・安曇野ちひろ美術館) 古着や段ボールを使って、世界にひとつしかないオリジナルの衣装をつくります。
最後は、音楽に合わせ大パレード!
  • 日程 : 9/20(土)
  • 時間 : 13:00~16:00
  • 会場 : 松川村すずの音ホール
  • 対象 : 小学生以上
  • 参加費 : 無料
  • 申込 : 要事前予約
        (松川村図書館 TEL:0261-62-0450、安曇野ちひろ美術館HP・TEL:0261-62-0772にて受付)
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スズキコージ ゲリラトーク&ライブペインティング

画家自身によるギャラリートークとライブペインティングを“ゲリラ”的に開催。時間は未定。コージズキンに会えるかも!?
  • 日程 : 9/19(金)
  • 会場 : 安曇野ちひろ美術館 展示室4・多目的ギャラリー
  • 料金 : 無料(入館料のみ)
  • 申込 : 参加自由
  • 詳しくはこちら



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