絵本『ブルムカの日記』原画展
- 子どもを愛した コルチャック先生 -

期 間 2013年5月10日(金)~2013年7月9日(火)
場 所 展示室3
絵本『ブルムカの日記』は、子どもを愛したポーランドの医師、教育家、児童文学作家のコルチャック先生、ことヤヌシュ・コルチャック(1878~1942)についての本です。舞台は第二次世界大戦中、ドイツ占領下にあるワルシャワのユダヤ人のための孤児院。ここに住む主人公の女の子ブルムカが、日記に、孤児院の仲間や、コルチャック先生が語ったことを綴るという設定で、絵本のページも進んでいきます。ブルムカや、絵本に登場する孤児たちは架空の人物であるものの、多くの事実も含んでいます。強制収容所で子どもたちとコルチャック先生の命が奪われたという悲劇は揺るぎない事実ですが、絵本はむしろ、子どもたちがコルチャック先生に尊重され守られながら、いきいきと共に生活していた点に焦点をあてています。名前や顔のわからない犠牲者としてではなく、1人の人間として。
春のちひろの庭
画家のイヴォナ・フミェレフスカは、出版社を探す前からこのテーマに取り組みたいと考え、準備していました。コルチャックの書物をすべて読み、何が最も大切なことかを選ぶために考えぬいたといいます。その後、偶然にもコルチャックの絵本をつくりたいと考えていたドイツの小さな出版社に出会い、集中して1ヵ月間で絵を描きあげ、2011年にポーランドとドイツで同時に出版されました。
各ページの中心には、日記を開いた形が繰り返し登場し、罫線のモチーフが、形を変えて現れます。また、登場人物や、当時の時代をあらわすものなど、さまざまなものが別紙でコラージュされ、文章では語られていないことが、絵によって暗示されています。フミェレフスカは、ラガッツィ賞を受賞した『こころのいえ』や、他の絵本に見られるようなシャープな線をこの絵本では用いず、どこかぎこちない描き方をして、真実味をもたせるようにした、と言います。見えない力で、コルチャック先生と、ブルムカが自分につくらせたように思う、と画家が語る本から、22の原画を資料とともに展示します。

関連イベント

初来日!絵本『ブルムカの日記』の作家 イヴォナ・フミェレフスカによるイベント

Ⅰ.ワークショップ

  • 日  程 : 5/18(土)、5/19(日)
  • 時  間 : 両日ともに、13:30~15:30
  • 場  所 : 安曇野ちひろ美術館 ミーティングルーム
  • 定  員 : 20名
  • 申  込 : 事前要予約(下記お申し込みフォーム、TEL.0261-62-0772にて受付中)
  • 料  金 : 無料(入館料別)

Ⅱ.ギャラリートーク

  • 日  程 : 5/18(土)、5/19(日)
  • 時  間 : 両日ともに、11:00~12:00
  • 場  所 : 安曇野ちひろ美術館 展示室3
  • 申  込 : 事前予約不要(参加自由)
  • 料  金 : 無料(入館料別)
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