ちひろの軌跡

期 間 2013年3月1日(金)~5月7日(火)
場 所 展示室1・2
絵本画家として活躍したいわさきちひろ。本展では、初期童画から後期の絵本作品までを展示し、それぞれの時代に、ちひろを支えた人々との関わりを通して、画業と人生の軌跡を紹介します。

母のまなざし

1950年に松本善明と結婚したちひろは、翌年、長男・猛を出産します。当時、母になった喜びを「うしおのように流れだす愛情を、どうしようもなくて」と語っています。子どもを得て抱いた母としての愛情は、我が子にとどまらず、「世界中のこども みんなに 平和と しあわせを」という願いへと繋がっていきます。



このあしたん 1969年

編集者との出会い

ちひろは、絵雑誌「こどものせかい」の仕事以来、親交のあった至光社の編集者・武市八十雄とともに「絵本でなければできないこと」を目指し、絵本『あめのひのおるすばん』の制作を開始します。「あなたほどの技術のある人なら大丈夫」と語る武市をちひろは信頼し、それまでにない実験的試みを重ねます。はじめて留守番をする少女の繊細な心の動きを感覚的に表現したこの絵本をはじめ、その後、武市と取り組んだ6冊の作品は、絵本表現の可能性を飛躍的に広げるものとなりました。
くちもとに指をそえた少女 『あめのひのおるすばん』(至光社)より 1968年

画家仲間との出会い ―丸木俊―

終戦の翌年、ちひろは画家を目指して単身上京します。昼は人民新聞の記者として働き、夜は日本共産党宣伝芸術学校で絵の勉強をしながら、丸木位里、俊主催の早朝デッサン会にも参加していました。太い線で力強く描かれた当時のスケッチからは、「自分が引く一本の線にも責任を持つ」という俊の考え方の影響が色濃く伺えます。

家族とともに

ちひろが活動した時間は、妻として、母として家族とともに歩んだ半生でもあります。よりよい世の中を目指して、働く人々のために弁護士として、国会議員として活躍する夫、松本善明と学び、支え合い、また、最愛のひとり息子を慈しみ育てる日々は、何よりもちひろの原動力となっていきます。

出会いを重ねながら、画家として、人として豊かに成長し、円熟期を迎えていくちひろの作品の数々をご覧ください。


展示品数 約80点
アトリエの自画像 絵本『わたしのえほん』1968年

関連イベント

ギャラリートーク

  • 日  程 : 3/9(土)、3/23(土)、4/13(土)、4/27(土)
  • 時  間 : 14:00~14:30
  • 申込:参加自由(事前申し込み不要)
  • 料金:無料(入館料別)



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